相席食堂に隠された面白さと、第3のポジションに秘められた破壊力について
さて今日は、人気番組である「相席食堂」の面白さを解剖していきましょうかね。
YouTubeでたまたま動画が流れてきて、久しぶりに見たらめちゃくちゃ面白かったので、その理由を考えてみようかなと。
そこで色々と考えていくうちに、
根底にある要素が『情報発信のコンテンツ作成』でも使えるなぁということを感じたんです。
なので入り口は相席食堂ですが、メインは情報発信の話になると思います。
より詳しく言えば、「どういう風に初心者がコンテンツを作っていけばいいのか?」という部分に繋げておりまする。
まず相席食堂とは、お笑い芸人の千鳥がスタジオで、ロケをしている人のVTRを眺めながら、色々とツッコミを入れていく番組。別に千鳥がロケをしているわけではなく、他の芸人や他業界の芸能人が主役なんですよね。
で、おかしな行動やちょっと気になる言動があれば、VTRを一時停止して、色々とこちら側に解説してくれるんです。(ちょっと待ていというツッコミと共に)
ここが、非常に面白いところ。
普通に僕たちが、千鳥のツッコミなしにVTRを見ていても、「何か変なことを言ってるなぁ」とか、「訳が分からないけど何か面白い」という漠然とした感情しか生まれません。
でもそこに、「一流芸人」という千鳥のフィルターが仲介することによって、適切な表現をしてくれたり、どういう背景で今の現象が面白いかを教えてくれるんです。
この解説を僕たちは受け取り、
「そうそう!そういうことが言いたかった!」
「なるほど、そういうことやったんや〜」
という感じで、
視聴者は起こっている現象の面白さを理解でき、より相席食堂という番組を楽しめるんやなぁと。「どんな人がロケをするんかなぁ」ということ以外にも、「千鳥はどんなツッコミをするんやろう」という視点で見ている人も結構多いと思います。
ここで注目したいのが、千鳥がいるポジションについて。相席食堂、千鳥、視聴者をそれぞれポジションとして考えると、
・ロケをしている人(1つ目のポジション)
・それを見る視聴者(2つ目のポジション)
・映像を見て、感じたことを表現して伝えていく千鳥(3つ目のポジション)
という風に、ロケをしている人と視聴者の間に上手く位置しており、1つの価値を生み出しているんです。
このことから千鳥がスタジオでVTRを見ているのと、僕たちがテレビで番組を見ている構図が上手く重なりまるで、
『千鳥の目線で、ロケ映像を見ているかのような錯覚』
に僕は陥ったんですよ。
持っている視点はプロ。だけども、僕たちと同じように映像を見ている。
一般人と、芸能人という両方の側面から生まれた3つ目のポジションに位置するからこそ、面白さがより引き立つんではないでしょうか。
他の人がどう感じているかは分かりませんが、僕から見たら「こういう構造が成り立ってるんやなぁ」と感じ取ることできて、非常に面白い発見やと思いましたね。
で、大事なのはここから。
この構造を、どうやって情報発信のコンテンツ作成に活かしていくのか?
勘のいい人なら、もう気づいてるかもしれませんね。
僕なりの答えは、
という活用方法があるなと。
わかりやすく言うなら、
「この人のコンテンツはこういう要素が隠されていて、それがすごく学びになりました!」
みたいな感じでアウトプットするということ。
ここの部分は何でも良くて、ポイントは、
「自分の視点から、伝わりにくい他者の魅力を言語化する」のが大事。
特にレベルの高い人になればなるほど、発信している内容が抽象的になり、受け取る人がすんなり理解できない場合が出てきます。
そんな時に、
「わかりやすく解説してみました」
「こういう風に活用しました」と少し具体度を上げて解説してあげると、
「何となく分かっていたけど、そういうことだったのか!」とか、「その角度からの発見はなかったです」という感じで、
他人を上手く活用しつつ、自分に注目してもらえるんですよ。
実は、この方法は情報発信を始めた初期に僕が使っていたやり方なんです。
当時、追っていた人が書いている文章を元に、僕なりの視点で「こういうことが面白い所なんですよね〜」と他の人に発信していました。
その時は、「自分で何か他の人と被らない形で、アウトプットできたらいいな」と思っていただけ。
ここまで深く考えてはなかったでしょう。
でもそれが結果的に固定の読者を作り出し、自分よりすごい人とも繋げれたから、何らかの価値にはなっていたんだなぁと。
この構図もさっきの相席食堂と同じように、
という、自分が3つ目のポジションを獲得できたから成立したこと。
自分で1から何かを作らなくても、すでにあるコンテンツにさらなる魅力を付加できれば、それも立派な情報発信。
別にそれがマネタイズに繋がらなくても、自分のアウトプット力や人脈というもっと重要なものを生み出すこともあるから、何かコンテンツを作りたい!と思う人には、おすすめのやり方ですね。
細かく隠された要素とかに着目できて、なおかつそれをしっかり言語化できていれば、必ず役に立ちます。
そういう経験をしてきたからこそ、今回のような記事を書けましたし。
インフルエンサーの周りにいる人とかでも、こういうやり方はみんなそこまでやっていないから、結構狙い目ですよ。ただ、大物すぎると相手にされにくいので、見極めが必要ですね。
ということで今日はこの辺で。