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抽象化に到達する2つのアプローチ方法についてと、無意識を有意識に変換するお話

skysuraimu470@gmail.com

今日は、「どうやって抽象化を行うのか」について、書いていきましょう。

多くの人は『抽象』という言葉に、アレルギーを持っていると思うんです。

けど、別にそんな難しいことはないんやでってことが、この記事を読んでもらえるとわかることでしょう。

先日、ある人のブログ記事で繋げることと、比喩の違いに書かれていたんですけども、

その中で、「繋げる」ということがこんな言葉で説明されていました。



「繋げる」というのは異なる二つの事象の抽象度を上げて、同じ理論で説明することだ。比喩というのは抽象度を上げない、もしくは下げて、対象の理解を促進するような具体例を提示する役割を果たす。




この説明で僕は納得したんですが、それと同時に新しい疑問が浮上してきたのです。

それは、

「じゃあそもそもどうやって抽象化を行うん?」という疑問。

普段から文章上でもよく使う言葉やけど、ちゃんと考えてなかったし、ぼやっとした感覚が自分の中にあるので、それを言語化してスッキリしたいなと。

まずは、そもそもの抽象化の意味から見ていくことにしましょう。

よく言われる抽象化の定義は、

複数の具体的な事象に、高次の共通点を見つけて一般化すること


事象Aと事象Bの特徴などを深掘りしていくことで見えてくる、お互いの共通点を発見し、それを言語化して説明するという感じでしょうか。

「よく分かんねえや〜」という人は、簡単な具体例でイメージしてみるのが早いですね。


・犬と猫を抽象化→動物
・いちごとみかんを抽象化→果物
・日本とアメリカを抽象化→国



みたいな。


定義が何となくわかったところで、実際にどうやって抽象化していくのかを、僕が少し前に書いた企画note(お題をもらって、その答えを僕が回答するというもの)の例から、考えてみることにします。


この抽象化を行う手順は今のところ2つあって、それらを順番に説明していきますね。


まずは1つ目。1つ目は、

「事象が持っている固有の特徴を列挙し、徐々に情報量を減らして具体のレベルを下げていく」

というステップ。


その事象が固有で持っている特徴を書き出し、そこから徐々に具体性を下げて違う言葉に言い換えていくという作業。

少し分かりにくいと思うので、実際に使った具体例で詳しく説明していきましょう。

まず最初にもらったお題は、『人間の進化と宇宙の広さ』について。


この時点では、どこに共通点があるか分からないから、少し頭の中で情報を整理する必要がありますね。

多分、このお題を見てすぐに繋がりを見つけられる人は、なかなか少ないでしょう。
よかったら、一緒に考えてみてくださいね。



かなり難しかったのですが、ちょうど運よく『人間の進化』というテーマについてインプットしたばかりだったので、それを引っ張り出して固有の特徴を書き出してみることにしました。

人間はインプットに依存している生き物
後天的に色んな要素を吸収することで、どんなものにでもなれる
無限の可能性を秘めている




詳しくは僕の企画noteを見て欲しいのですが、ざっくり言うと、


「人間は他の動物とは違って、不完全な状態で誕生してくるから、今後のインプット次第で何にでもなれる伸び代を秘めていますよ〜」

というのが、人間の進化における固有の特徴だと最近知りました。もちろんそこも大事なんですが、次の工程がもっと重要になってくるんです。


今出した、『人間はインプットに依存している生き物である』


という固有の特徴を言い換えたり情報量を減らしたりして、他の事象にも共通するような要素に置き換えていくというのがポイント。


それを何回か行うことで、「インプットに依存している生き物である」という人間固有の特徴から、「無限の可能性がある」といった、他の事象にも当てはまりそうな要素を生成することができましたね。

とりあえず、これで置いておきましょう。


次は、もう片方の要素である宇宙の広さをいじっていきます。

宇宙の広さについては、僕が思っているイメージをとりあえず書き出してみて、さっきの無限の可能性に繋げられないか試してみました。その思考過程が以下の通り。


現在、多くの惑星などが発見されているが、それらはまだごく一部にすぎない
知らない生命体や惑星などがまだまだ存在する
膨大すぎるが故に、全貌が解明されていない
無限の可能性がある





ちょっと段階は多くなったけど、
そこまで無理のない形で繋げることができたのではなでしょうか。


最初の1段階・2段階目では、無理して具体のレベルを落とす必要はなく、違う言い回しなどを模索する方が、個人的に次のステップへと繋げやすかったなぁと。


そして行けそうなタイミングで、情報量を削り、具体のレベルを下げていくというプロセスを活用し、上記に書いた無限の可能性という要素に辿り着きました。



あとは、この流れをちゃんと言語化してあげれば、
2つの要素の抽象化は完了というわけですよ。

このバランス調整が、抽象化における肝なのではないかと感じています。

固有の要素同士では、共通点を見つけるのは難しいので、どの道具体レベルを下げていくことは求められるでしょう。

ぴったりを重なるポイントを見つける練習をしていくと、
1つ目の方法は比較的使いこなせると思いますね。

続いて2つ目。2つ目は、

「それぞれの事象の共通点を列挙し、被っているところ、重なりそうなところを見つけて深掘りする」

というもの。1つ目と少し似ているけど、こちらは具体のレベルを下げたりせずに、量を多く出していくことに特徴があります。これも実際に使った具体例を用いて見ていきましょう。

2つ目のお題は、満員電車とRPGについて。

これらもぱっと見ではどこで繋がってるかは不明。
なので、まずはそれぞれの特徴を書き出してみることにしました。


満員電車の特徴

・多くの人が乗っている

・混み合っている

・いろいろな人が同じ空間にいる

・時間帯や路線によって混んでいるところもあれば、空いている場所もある

・遅延や痴漢など何かしらのイベントが発生することがある


RPGの特徴

・様々な役職になりきって、物語を進めていく

・オンラインのRPGなどでは、人気のあるサーバーと過疎っているサーバーがある

・ストーリーで様々なイベントが発生する





ざっとこれくらい思いついたものを列挙しましたが、こう見てみると、使えそうなものがいくつかことが分かるはず。

どちらも「人」が関わっていて、「役職」や「イベント」「人が多い・過疎っている」ところなどが、深掘っていけば繋げられそうな気がしますね。

企画noteに詳しい過程を書いているので今回は省略しますけども、結果として生まれたものが、


「それぞれのプレイヤーが様々な役職やキャラクターとなり、イベントに遭遇しながら目的地へ向かっていく。使う路線やサーバーには偏りがあり、多いところは多いし、少ないところは少ない」


という共通点。

これら2つのやり方は、以前の企画noteを書いた時には無意識でやっていました。

その時は何かいい感じに繋がったなあという軽い意識でしたが、

『繋げると比喩の違い』の記事を見て、




「そう言えば自分は、どうやって抽象化したんだろう?」

という疑問が湧いてきて、それが今回の題材になったというわけです。

一見、このやり方自体を見つけたことに価値がありそうですが、僕にとっては、

「無意識を有意識として知覚し、それを言語化できた」



ということが、大きな価値になっています。



「何となくやっていることをちゃんとした流れで言語化すると、自分のもやもやが解消されて、より理解度が深まるよ〜」


いうことを伝えたかったのが、この記事の真の目的。

これも、最初は感じていなかったことやけど、
記事を書いている途中に、ふと思いました。

なので、今回はちょっとボリュームが多く、特殊な形式になったのです。


【抽象化に到達する】という内容から派生して、【無意識を有意識に変換して言語化する重要性

という新しい考え方を発見することに繋がりました。
いつもの倍くらい書いたので、流石に疲れましたね。では、今日はこの辺で。

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ジラ谷
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世界観構築やら、思考力やら言語化について発信してます。他にはない面白いコンテンツを用意してますので、楽しんでいってくださいまし。
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