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自分の見ている世界を言語化できたら、価値提供になる話

skysuraimu470@gmail.com

さて今日は、


「どういうコンテンツが面白いのか?」
「新しい世界を提供するとはどういうことなのか?」
「フィルターって何?」
「独自の世界を言語化するとは何か?」


などについて、僕の思ったことを書いていこうかなと。

この記事を読んでもらえれば、

『面白さの1つの形』


を知れるやろうし、「価値提供」という言葉の幅が広がると思う。

「稼ぐ方法」とか「テクニック・ノウハウ」などを語らなくても、価値提供はできるぞぜ! ってことを、この記事で伝えていけたらなと。

最近そういうのが増えすぎて、「自分もThe・有益な情報を仕入れて発信しないといけないのかなぁ」と感じている人も多いやろうから。




*本編へ入る前に

今回のコンテンツの中では、『鬼滅の刃』を取り扱っているので、内容を知らない人がいたらごめんなさい。でも今回たまたま鬼滅の刃がテーマになっているけど、他の作品に置き換えても何ら問題はないので、「他の作品ならこういうことかなぁ」と考えながら読んでもらえると嬉しいです。

ではでは早速本編へ。

まずは、この記事を読んでほしい。


 ・【炭治郎はブッダになる!?】『鬼滅の刃』を「ゾンビ×仏教」で考察すると、新発見だらけだった

この記事を読んだ時に僕は、「これこそまさに価値提供の1つの形やん!」

と思ったわけ。

『鬼滅の刃』という作品を、「仏教・社会学・ゾンビ」という視点から消費することによって、その人にしか見えていない世界を言語化し、読者へと届けている。

僕を含めて多くの人は、
鬼滅の刃を見た時に以下の図のような要素に着目しているはず。

画像

・鬼殺隊と鬼たちの熱いバトル
・魅力的なキャラクターたちが繰り広げるドラマ
・ハイクオリティの音楽や映像
・ハラハラするストーリー展開


などの見えやすい部分を、純粋に楽しんでいることやろう。
これは他の作品でも同じことが言える。

分かりやすい部分
実際に見えているもの
派手な演出が使われているシーン

こうしたものに、どうしても注目しがちなのだ。



別にこれは悪いことじゃない。
普通に作品を消費していたら、こういう見方になるのは当たり前のこと。


ただ、情報発信者として価値を提供していくには、みんなが見えている世界を解説するだけではあまり意味がない。というのも自分が言わなくてもすでに分かっていることやからね。

「そんなの見ればわかるやん。」という感想を言われて終了してしまう。ぴえん。

じゃあ1段上のステージから作品を見るには、どうすればいいのか。

答えはさっきの記事の中に隠されている。

記事の中に出てきた人たちに共通する要素して、

『ある専門分野を深め、特定のフィルターを獲得している』

ことが挙げられるんじゃないかと。

フィルターというのは、

何かの専門分野を深い領域まで極めそれによって得られたメガネ的なもの。いわば、体系化された知識や情報の塊により、世界の見え方が変わる自分だけの武器。

僧侶の人は仏教、准教授の人は社会学・ゾンビという独自の専門領域を持っていて、それらのフィルターを通して作品を見ることにより、他の人とは違う視点を獲得できているわけ。


つまり、鬼というのは欲、仏教でいうところの「煩悩」のメタファーなんですよ。対して、人間は老いや病、死、つまり仏教でいうところの「四苦(生老病死)」から逃れることはできない存在と描かれている。


作中では「無我の境地」や「透き通る世界」という言葉がありましたが、あれはまさに仏教でいう悟りの境地なんですよね。僕は、無我には大きく二つの意味があると思っていて、一つは「自分という存在を忘れるほど集中する」こと。


もう一つは「他人と自分の境界がなくなること」です。炭治郎は集中しているのはもちろん、二つ目にあげた「他人と自分の境界」がどんどんなくなっています。



物語の最初、炭治郎は助けに来た富岡義勇から「生殺与奪の権を他人に握らせるな」と叱咤されます。これは、90年代的な「他人に委ねる」生き方に対する否定なんです。



さらに、育手である鱗滝左近次のもとでは「判断が遅い」と叩かれます。これは、ゼロ年代的な“決断と自己責任”の世界に踏み込んでいくための儀式に見えるんですよ。


上記の引用から分かるように、

自分の専門分野✖︎作品

という組み合わせが発生している。


作品に登場する概念と、自分の専門分野における概念に共通性を見出したり、構造や流れをそれぞれの時代の特徴に重ね合わせたりすることで、その人独自の物語を展開していると。


特定のフィルターを持っている人が見えている世界を図にすると、
以下のような感じになる。


画像


さっきとは、全然違う世界の見え方をしているのがわかるはず。


見えやすい要素以外に、他の人が見えにくい領域のものが光って見え、そこに着目できる感じ。これらの要素は確かに存在しているけど、僕たちは気づくにくい。

というのも、多くの人はフィルターを持っていないから。
要素自体は作品の中に存在しているけど、

知識や極めている分野がないために、作品との繋がりや関連性が見出せない






だから見えている要素だけに目を奪われてしまう。(1枚目の画像)

その結果、大多数と同じ感想が生じてしまうと。



冒頭に載せた記事は、その人たちにしか見えない世界を言語化して僕たち届けている。僕たちはあの記事を読むまで、おそらくあの世界には到達できないやろう。

YouTubeにある考察動画などが面白いのも、

僕たちが見えない世界を言語化しているから。

伏線や背後にある設定とのつながりなど、普通に消費しているだけでは気づけないものを提供された時に、

「このコンテンツは面白いなぁ」

と感じるわけやね。

別にこの見方や視点に『完全な正解』とかはなく、作品を楽しむ1つの手段として捉えていけばいいと僕は思う。

作者がどこまで意図しているかは分からんけど、世に放たれたものは消費者に解釈が委ねられるから、どのような見方をしてもいいんではなかろうか。(明らかな誹謗中傷とかはダメよ)


作者が作品という名のバトンを渡し、僕たちがそれを受け取って様々な角度から楽しむ。こういう盛り上がりがあることで作る側も消費する側も、長きに渡ってその世界に没頭できるんじゃないかな。

そうして文化というものが創造されていき、業界が盛り上がっていく気がする。

面白い視点や独自のフィルターを獲得していけば、
自分が見ている世界を言語化するだけで価値になる。

そうなれば誰とも争わずに自分の土俵を構築出来て、なおかつ楽しい。

けどこれらは、ノウハウとかマニュアルによって導かれるものじゃないから、当然時間がかかる。いろんなものに触れてその都度自分の頭で思考し、つなげたり重ねたりして、実験をしなければならない。

その過程で見つけたものを少しずつ言語化していくことで、自分の世界は拡張されていくんだなぁと。


具体的な行動としては、

「何かの専門分野を1つ極めてみる」

のが良いかなと。フィルターや視点を構築するためには、何らかの知識が必要になってくるので、とりあえず1つの領域を深めていくのがおすすめ。何を学んでいいか分からない人は、

【好きな作品のモチーフになっているものや、関連性のあるもの

を勉強してみるといいかもね。

鬼滅の刃の例で言えば、「日本史・日本神話・仏教・鬼」などの要素。


関連する要素の知識を習得して作品を見れば、新しい見方ができるやろう。そしてそれを独自に言語化していけば、オリジナルコンテンツにもなる。

あとは、ネットとかに転がっている記事(冒頭で紹介した考察コンテンツ)などを読み漁るのもいいと思う。僕もよくやっているよん。

『作品名 考察記事』とかのワードで調べれば無数に出てくる。


色んな記事を参考に、自分の世界を言語化していく方法や繋げ方を学んでいこう。何かの情報商材でなくとも、考察力のある個人のブログなんかは宝の山。そういうものを見つけると、ついニヤニヤしてしまうんよなぁ。

Yahooニュースとかにも出てきたりするから、時々チェックしておくと良きかも。


そして最も大事なのは、実際にコンテンツを作っていくこと。

せっかくフィルターや視点を獲得できても、自分の中だけに止めていては勿体無いし、意味がない。ある程度のレベルに到達したのなら、どんどんアウトプットしていくべき。

別に何も難しいことはなくて、

「自分の世界はこういう風になっていますよ〜! こんな視点で作品を見てますよ〜」

というのを言葉にしていくだけ。

もちろんその中身を考えるために頭を使うけど、やっていること自体は至ってシンプル。

他者コンテンツで学習する
自分でコンテンツを作る
公開して反応を見る

この流れを繰り返していけば、確実にレベルアップできる。次第に視座やステージが上がり、より次元の高いことも言語化できるようになるやろう。僕もその道を歩み始めているけど、まだまだひよっこ。


今回のコンテンツを作ったのも、ステージを上げるための練習。

「ジラ谷はこういう風に世界を見ていますよ〜」

ということを言語化することで、僕の土俵が少しずつ広がっていく。

いきなり専門的な視点から考察をするのは難しいと思うから、今回僕がやったように、

「面白いコンテンツの裏に隠されている要素を、独自のロジックを使って言語化する」

という練習を挟むといいかも。

面白いと思ったものの理由を、独自の視点から言語化して物語を作り上げる。題材は無数にあるので、ネタ切れになることはないと思う。それこそ、推している発信者のコンテンツとかを使ってアウトプットすれば、様々な恩恵が受けられるしね。

オリジナリティのあるコンテンツを作るには、こうした地道な鍛錬が欠かせない。

何度も躓いて思考し、ちょっとずつ前進していくのだ。
僕はひたすらこの作業をやってきただけ。

最近は具体的なノウハウとかも学んでいるけど、それは独自コンテンツをより多くの人に届けるために必要やと、感じ始めたから。

集客とかのスキルも重要やけど、コンテンツの質を高め続けるのはもっと大事かなと個人的に思う。人を集めて興味を持ってもらい、いざ自分のテーマパークに入場してもらっても、中にあるアトラクションやお店がしょぼければ、すぐに人は去っていく。

外装やSNS運用に力を入れすぎて、
料理の質がへぼいレストランの常連になりたいとは思わへんでしょ?

それに多くの人はこういうめんどくさいことをしないから、習得できたら無限の可能性がある。別のことに派生させたり、自分がやっていることをまとめてコンテンツ化したりなど。

具体的なノウハウとかはBrainとかでいくらでも学べるけど、こういった少し抽象的な内容を取り扱っているコンテンツは少ないから、そういう領域のものをこれからも発信していこうと思う。

なので、今後も楽しみにしてもらえたらなと。

さて今日の話をまとめると、


・何かの専門領域を深めて自分だけのフィルターを獲得すれば、他の人が見えない視点から作品を消費できるようになる。

・自分の視点に価値が宿ると、見えている世界を言語化するだけで価値提供になる。これによって不毛な有益戦争に巻き込まれなくなる。

・1つの領域を学んでコンテンツを作り続けていけば、自分だけの土俵が構築されていく。

ではでは今日はこの辺で。




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