具体と抽象の旅 特典コンテンツ

本編から未開の地へようこそ。


特典とはいえ割とボリューミーやから、のんびり読み進めてね。

具体と抽象の先に待ち受ける、新しい要素とは何なのか。

具体と抽象から導かれる第3の重要な要素

本編の最後に、具体というものが引き起こす弊害について見てきたけど、

次は、

なぜ具体によって多くの弊害が生じてしまうのか?
諸悪の根源となっている要因は何か?

を考えてみて欲しい。

一言で表すと、


「抽象世界から具体的な世界に逃げ込んだ結果、自分で思考することを放棄し、根幹にある大事なものが失われた」

から。

分かりやすく言えば、

「簡単でわかりやすいものばかりを求め続けた対価として、思考力を失った」

ということ。

具体という禁断の果実に手を染めたことにより、僕たち人間にとって必須の思考力を奪われたのだ。上記に挙げた弊害は、全て思考力の無さによって引き起こされること。


でもよくよく考えてみれば、

脳死でもできる、テンプレ、コピペ、簡単、具体性マシマシ、1から10まで教えてくれる・・・といったみんなの大好きワード

巷で勧められている書籍は、分かりやすく引き伸ばされたビジネス書や自己啓発本。

考えなくても全て答えが書かれている、お優しいツイート

こんなものが溢れ返っているんやから、深く考える機会が減少するのは当たり前。しかも、「そういう類のものが素晴らしい!」という謎の風潮すらあるので、どうしようもない。

もはや、

“グタイテキナモノカラハ、ミンナニゲラレナイ”



何度も言っているけど、時間をかけるべきなのはそういった枝葉の部分じゃなく、普遍的に変わらない基礎的な部分。具体的なノウハウとかがいらないわけじゃないけど、それだけじゃ意味がない。

相撲界で31回の優勝を残した千代の富士も、


“「今強くなる稽古と、3年後に強くなる両方の稽古をやらなくちゃいけない」”


という言葉を残している。

テクニックだけじゃなく、ずっと使える本質的なことを鍛えましょうってことの大事さが、この言葉からわかるはず。

テクニックとかはほっといてもみんな学ぶでしょ。
でも大事のは後者の方。

時間をかけてでも、ずっと使える能力を獲得していかなければいけないのだ。

逆にしっかりと考える力が養われていれば、

・外から取り入れたものを、自分の世界で応用できる

・今自分に必要なものが明確になる


・自分なりの具体例や比喩などを展開できる→個性の開花


・難しいもの・抽象的なものから学びを得られ、独自性を見出せる


・今持っているもののポテンシャルを最大限に引き出せる

といった、最大級の恩恵が受けられる。



一方で思考力が欠如していると、これら全ての要素が自分から抜け落ちていく。こんなに怖いことはないでしょ?

あなたがすごいと思う人のコンテンツも、この思考力がないと作れない。
あれこれ構成を考えて、どういう言葉や具体例を選択し、それらをどこに配置していくのか。

考えることは山のようにある。

単に良い情報や大量のノウハウを持っていても、それがコンテンツとして成立していなければ、価値が減少するからね。

マーケティングの導線を組むのにも、企画を作るのにも、人とコミュニケーションを取るのにも、全てにおいて思考する力は必要。

【情報を加工する】ということも、思考力と深く関係している。


「得たものをどうやって使えばいいか?」が分からない人は、普段から思考する癖がないために、色々なことへ考えを張り巡らせれない。そりゃあすぐに明確な道なんて示されへんよ。

時間とエネルギーを使い、そのものにしっかり向き合わないと。


他人に依存する癖がある人は、自分で苦しい時間を過ごしていないから、応用が効かなくなる。この状態ではどれだけ良いコンテンツを仕入れても、

「活かせないからやめよ。もっと具体的で分かりやすいものはないかな」


という思考に陥り、どんどん短絡的な方へ走ってしまう。これじゃあレベルアップからは遠のいてしまうよねって話。

何かのコンテンツを見てアイディアがひらめく人と、そうではない人の違いも、日々色んなことを熟考しているかどうか。

アイディアが閃く人は、外部から新しい要素を得た時にそれが自分の中にあるピースと瞬時に繋がって、どこにその要素を活かせるかが瞬時に分かる。

 一方でアイディアが閃かない人は、その鮮明なイメージがないため、

「みんなが言っているし、有益なんだろうなぁ」

というよく分からない結論へ辿り着く。いわば『どこのピースが足りてないか分からない』から、埋めるはずのピースが手元へ溜まり続ける。それが積もり積もると、ノウハウコレクターへと進化するわけ。

また、思考力が鍛えられると、冒頭で触れた『自由』という部分にも繋がっていく。

僕は今まで自由にコンテンツを作ってきた。それは、「こうしないといけない!」みたいな呪縛から解放されているが故にできたこと。


・他人の考察や分析
・視点を変えたアウトプット
・異なる世界をつないだコンテンツ


など、あらゆる場所からアイディアをかき集め、それらを結晶化して召喚している。「こういうものでもいけるんやなぁ」という自由な発想がなければ、僕の代名詞と呼べるコンテンツは生まれなかったやろう。

逆に自分でしっかり考える力がないと、周りの言っていることに流され続けていつの間にか、

「これが絶対の正解なんだ」
「言われたからこうしないといけないんだ」
「本当は何が正しいんやろう」
「自分には合ってない気がするけど、とりあえずやろう」


みたいな謎の呪縛に囚われ、どんどん不自由になっていく。

考えなくて楽やけど、ずっと景色が変わらない世界を選ぶのか、しんどいながらも自由な世界のどちらを選ぶのか。

それはもうあなた次第。好きな方へお進みくださいませ。

別に僕は、何かを強制したいわけじゃない。みんな勝手に好きなことをやればいいし、その過程で僕の提示する何かが使えそうなら、自由に使えばいいんじゃね?って思ってるだけ。

僕が採用して良かったと思う要素(考え方やきっかけなど)をその辺に置いといて、遊びに来た人が好きなものを持ち帰る。そして自分の世界を良くするためにあれこれ考え、各々のフィールドを確立していく。これが個人的に良いやり方じゃなかろうかと。





このスタイルが気に入った人だけ残ればいいと思うから、具体性や全てを教えて欲しいみたいなことを求められても対応できない。それをした瞬間に一貫性が失われて、僕の世界が崩壊する。


これがジラ谷ワールドにおける「掟」みたいなもんやから。
僕とあなたとの間に交わされた、暗黙の約束的な。

ラーメン屋で寿司を出せとか、スタバで焼きそばを食わせろみたいなことを言っても無駄でしょ? 

それと同じ。 

それらが食べたければ、食べれる場所に行けばいい。


発信者も無数にいるんやから、自分に合う人を見つければいいのよ。

<この章でのまとめ>

・抽象から具体へ逃げると、思考力がどんどん失われていく。


・思考力=全ての物事に通ずる大事な能力。この有無によってその人

のレベルは大きく左右される。

・あればあるだけ自由に色んなものを展開でき、様々な恩恵が受けられる。



思考力についてのあれこれ

さて次は、思考力に関する質問の返答や、これは書いておいた方が良さげだと思うことをいくつかピックアップした。以下が具体的な内容。

・事象を、自分の世界に落とし込む(繋げる・組み合わせる・融合させる)ために必要な考え方
・思考力を鍛えるトレーニング方法
・難しいものを学ぶことが有効な理由
・ジラ谷が無料企画を作る時に使う思考法

ではまず1つ目のトピックから。

①事象を、自分の世界に落とし込む(繋げる・組み合わせる・融合させる)ために必要な考え方


→よく扱う内容のものやけど、公式LINEで解説してほしいという声が出たので、改めて言語化していこうかな。

これは僕のコンテンツにおいて核となる部分なので、何回アウトプットしてもしすぎることはない。毎回元を辿れば同じようなことを言っているけど、表現がその都度違うから、僕的にも良い復習になる。

今回は、『自分の世界へ集束させる意識を常に持つという視点から解説していこう。

僕らは日々色々なものから学びを得て、それらをコンテンツ作成に活かしていくわけやけど、コンテンツビジネスとは直接関係のないものから学ぶことも、当然ある。

むしろこれがないと、『既視感たっぷり量産型コンテンツ』しか作れない。

そんな中で、「良い学びにはなったけど、これをどうやって自分の活動へと活かせばいいんだ?」ということを多くの人が思うはず。


活かせる人とそうではない人の違いは、

きちんと、自分の世界を最終的なゴールとして捉えられているか】どうか。

日常生活での出来事や専門的な学問、2次元作品など僕たちの情報発信とは直接関係のないフィールドから何かを学んだ時、そこから自分の世界に向けて道を作り、差を埋めていく工程が必要になってくる。

元々はお互いに全然関係のない場所に存在していて、距離も抽象度も全然違うから、その差を埋めるためにあれこれ考えるわけやね。

ここで書いている自分の世界というのは、

【専門的に扱っている分野、自分が発信しているフィールドのこと】を指す。

僕であれば、『コンテンツビジネス』というものに全ての要素がつなげたいわけよ。

なので、なんとかして日常で起こった具体的な事象や、学んだ難しい学問の知識などを加工しつつ、自分の専門領域までの道筋を描いていく。

実際の具体例を見ながら考えてみよう。

<ジラ谷が日々扱っている分野>

・コンテンツ作成
・世界観
・思考力・言語化
・具体と抽象
・物の見方・フィルター
・SNS運用
・ユニーク・差別化・独自性・ブランド
・インプット・アウトプット

いくつかのキーワードが出てきた。『自分の世界線に集束させる』と言うのは、

『最終的なゴールをこれらの要素に繋がるよう設定する』ということ。
イメージは下の画像みたいな感じ。

画像
別々の世界線から1つの世界線を目指すのだ

始まりはそれぞれ別の場所でいいんやけど、向かうべきはジラ谷ワールドという1つの到達地点。電車を使っても、船や飛行機に乗っても、険しい山道を颯爽と駆け抜けてもいい。とにかく1つのゴール地点へと向かっていく。



この世界どうしが遠ければ遠いほど、消費者に強烈なインパクトを与えられる。

「ここからこんな風に展開していくなんてすげえ!」と思わせることができれば、自分の世界を引き続き消費してもらえるから。

この部分が高い水準でクリアできると、自然とファンはできるやろう。

自分の世界線へ集束させていくために超絶大事なことは、

「これ(違う世界で経験した事象や学んだこと)って自分の世界でも同じようなことが言えるんじゃね?」



という思考を常に行うこと。




最初は何も感じ取れなくていい。「そう思っていることが大事」なんやから。この意識を刷り込んでいくことで、脳の思考回路がアップデートされていき、世界の見え方が変わっていく。道筋が描けていなくても、向かおうとする姿勢が大事なんよ。

僕はたまたまこの感覚が1年ほど前に訪れ、最初の革命が発生した。


哲学書にある概念と、情報発信がつながったわけ。
あれが初めての異世界交流。

そこからここまで繋げること、今でいう異世界交流を大事にしてきた。

「この考え方を持っていれば、斬新なコンテンツを無限に生成できるやん!」

という内から込み上げてきた、当時の高揚感・ワクワク感を今でも鮮明に覚えている。

意識を変え思考回路をアップデートすれば、

「なんとなく繋がりそうだ」という感覚が訪れるけど、正直これは訓練するしかない。チート的な何かも、具体的なノウハウとかもない。

繰り返しになるけど、

「これ(違う世界で経験したことや学んだこと)って自分の世界(活動しているフィールド)でも同じようなことが言えるんじゃね?」

という思考を常に繰り返していくこと。

さらに細分化して言うならば、下記のような感じ。

・自分の発信と共通している部分、構造や流れに着目

・自分の言いたいことと、似ているもしくは同じ理論があれば、具体例として使う


・連想ゲーム


・自分の持つ軸・フィルター(深く極めた知識、他の人より熟知しているもの)と、拾ったものをぶつける


・複雑な概念を、身近な要素で置き換え

・日常のシーンを細かく説明→そこから抽象的なエッセンスを導く→それを移動させ、情報発信のフィールドに持ち込む→具体的な例に落とし込んで、一連の物語を作り上げる


「コンテンツのネタになる要素はないかな」

「この流れとか構造は、自分の世界で例えると何と重なるかな」


「こっちの表現の方が分かりやすくね?」


「これとコンテンツビジネスが繋がったら面白そうやな」


「自分が言っていることと、この哲学者の言っていることって元を辿れば一緒やな」



この辺を意識しながら、自分の世界線へと集束させていってるかも。

得た要素をどれだけ、もしくはどんな風に使うかはその人による。

挙げた要素は僕が得意としているやり方やから、別にこれが正解ってことじゃない。そのまま使ってみるのもいいけど、自分なりにもっと馴染むやり方があれば、ぜひそちらを採用してほしいね。

最終的には自分のフィールドに辿り着けたらいいので、そこまでの道筋はあなたが頑張って描くしかないわけよ。持っているものも、自分のレベルもそれぞれ違うから、みんなに当てはまる共通のテンプレみたいなものは作れない。

僕にできるのは、考え方を提示することだけ。



過去noteに、これらの要素を使いながら作ったコンテンツが大量にあるから、よければ参考にしてみてね。相席食堂、ドラえもん、ラーメン屋やサウナなど、誰でも知っているようなものをネタにして、自分の世界へ持ってきているよん。


あらゆる世界線からの集束が可能になると、コンテンツに『希少性』が宿る。

何かテーマや主題を決めて、今自分の持っているものや見たもの聞いたものから要素を借りてくれば、他の人と被ることなんてない。

みんな限られた範囲の中でこねくり回すから、
似たり寄ったりなコンテンツしかできないわけで。

「他の場所から持ってきた要素を使っちゃだめ」

というルールがない以上、何を混ぜ合わせても自由。


狭い思想に縛られていると、どんどん競争に巻き込まれていく。それを防ぐためにも柔軟な思考が必要。

僕は今までの蓄積があるから、他の人よりは割と簡単に自分の世界へ落とし込める。バラバラのものを1つにする習慣を身につければ、別に難しいことじゃないよ。

「これ面白いから、コンテンツのネタにしたいなぁ」

と感じたら、他に使えそうな素材が勝手に出てきて、なんとなくの着地点が見えてくる。その時はボヤッとしてても、書いている途中で鮮明にしていくイメージ。

ちょうどお母さんが冷蔵庫の中にある食材を見て、「今日の晩ごはんはカレーが作れそうね〜」とぱっと見で分かる感じかな。笑 

見た瞬間に頭の中でバラバラの世界線にあるもの(野菜、お肉、カレールーなど)が融合され、カレーライスという1つの世界線へ集束していくみたいな。


組み合わせるものはその時々で変化するし、おそらく全く同じ構成のものには出会わないやろう。そもそも、他の場所から何かを借りてくるという発想がない人がほとんどやろうからね。

テーマがありきたりなものでも、そこで展開される物語は自分が持っている素材によって大きく変わってくるから、そこが腕の見せ所かな。

ちゃんと扱えるのであれば、突拍子もない素材を使うのもあり。

もちろん多くのものを使えば難易度は跳ね上がるけど、その対価として強いインパクトを与えられ、独自性が増していく。これは何回説明しても難しいから、ガチで地道にやるしかない。すでに自分で練習している人もいるみたいやから。

僕も日々トレーニングして、言語化できる領域を増やしているところ。また別のやり方が見つかれば、その都度シェアしようと思う。

<この章でのまとめ>

他の場所で学んだ・経験したことを、どうにかして自分の世界へ繋げられないか常に考えること。


違う世界同士の距離を埋めていくイメージ。


自分なりに良い繋げ方を模索し続けることが重要

②思考力を鍛えるトレーニング方法


→この章では、思考力を鍛える方法について書いていく。

とは言っても、これまでに何回か言っていることでさほど特別なことじゃない。けど、僕がずっと採用してきて力になっているものやから、改めて紹介する。

ⅰ.難しい書籍や論文を読む

これは結構手っ取り早くてインプットにもなるから、シンプルやけどめちゃくちゃおすすめ。ほとんどの人がやらへんし。難しいものを読んだり複雑な概念に触れたりすると、自分の領域を広げられる。

最初は数ページでボコボコにされるけど、その打ちのめされている感覚は『成長痛』みたいなもの。そこでやめたらそれまでやけど、続けていくと適度な負荷に変わり、基礎能力値を高めてくれるで。

1ページの中で何十・何百という思考が発生するから、成長しないわけがない。

主張について思考し、
概念や言葉について思考し、
得たものをどう自分の世界に集束させていくか思考し・・・

解説書や入門書、もしくはYouTubeの解説動画などを見ながら、少しずつ抽象度の高いものに触れていこう。こういう類のものは、何冊読んだとかよりも、どれだけ読み込んで使い倒したかの方が大事。数ヶ月とか1年とかけても全然いい。

受験生の英単語長のように、何冊も中途半端にやるよりかは、1冊を極めたほうが強いのだ。


書籍を周回していくと、

1周目→自分Ver1
2周目→自分Ver2
3週目→自分Ver3


という風に進化していける。


周回すれば理解できる割合が増え、他の場所へ着目できるようになるから、
こうした進化の過程を経て、全体像がつかめるようになっていく。
全体像が掴めたら、1周目では理解できなかった部分も後から繋がってくる。

自分のレベルが上がれば、それに伴って取り入れる情報のレベルも上げていかないと、成長痛が訪れない。

心地よい状態に居続けても、新しいステージは解禁されへんから。

筋トレで30キロのダンベルを上げれる人が、5キロのダンベルで永遠にトレーニングをやっていても、成長が加速しないのと同じ。


効果がないわけではなく、効率の問題。

0→1を突破し、「コンテンツビジネスのイメージが湧いてきたなぁ」と感じるのであれば、こういった地道な基礎体力を鍛えるトレーニングはやったほうがいいよ。

ⅱ.自分でコンテンツを作成する

やっていない人はいますぐ簡単なものからでいいので、アウトプットしてみてほしい。感想とかで最初は構わないから。



「すでにコンテンツを持っているよ」って人は、新しい形のものに挑戦してみるとか、より巨大なものを作ってみるなどグレードアップさせていくのがいいね。


今の僕であれば、『哲学の講座を作る』というのがかなり良い刺激になっているかな。


新しい分野の内容を深く学び、そこで得たものを自分のフィールドへ移行させて1つの結晶を創るわけやから、相当なエネルギーを使う。それも1本・2本ではなく30~40本くらいの長編講座。

しんどいけど、間違いなく成長できている。

最初のシーズンを少し前に完成させ、今次のシーズンを作っているけど、書き始めた頃と比べてネタがスムーズに出てくるね。重たい負荷による恩恵が、じわじわと感じられるなぁと。

構成を考え、いろいろな要素をつなぎ合わせて1つの物語にする。そこに使う表現や具体例、流れを整理して言語化していく。その事前準備として、使うものをメモから引っ張り出して並べたり・・・



こんな感じでコンテンツ作成時は、常に知的負荷がかかっている状態。
思考を止めれば、コンテンツが崩壊するからね。

この『知的筋トレ』をぜひ習慣にしてほしい。

ある程度コンテンツ作成に慣れている人は、

難しい書籍などを読む→その内容をアウトプット→自分の世界線へ集束

というコンボ技でトレーニングが行える。
思考力を鍛えつつ、資産にもなるからお得で最強。

<この章でのまとめ>

難しいものに触れたり、自分で何かを組み立てる時間を増やし、知的負荷を脳にかけ続けること。


『思考すること』を当たり前に。

③抽象的なものに触れることが有効な理由

→「難しい書籍を読む」とか、「馴染みのない学問を学ぶ」ことがなぜ有効なのか。

僕が思う1番の理由は、「理解する過程で思考力が培われる」から。

「明確じゃないもの」を「明確にする」ためには、エネルギーを使って頭をフル稼働させなくてはいけない。自分の世界とは馴染みがないものを取り込むわけやから。

内容を学んで血肉にしていくことも確かに大事やけど、実践ですぐに使えるか?

と言われたら、実はそうじゃない。

僕が哲学を学び始めたのは1年半ほど前。そこからコツコツと学んではきたけど、最近になってようやく、その一部をコンテンツに反映させれているレベル。

そんな中でふと感じたのが、

「知識とかよりも、思考力の方が身についてる気がするなぁ」

ってこと。


確かに哲学を学び始めてから、以前よりも何かに対して深く考えられるようになった。これはおそらく、

哲学を学ぶ時に発生する思考プロセスを他の場所でも応用できている


からやと思う。

哲学者の思想は複雑なものが多いから、なんとなく学んでいても身につかない。なので、自分の中に取り込むための工夫や努力をしないと、彼らの土俵に入れないのだ。

そのためにはめちゃくちゃ考えまくる必要があり、
常に知的筋トレが行われている状態を作る必要がある。

最初はしんどいけど、習慣にしてしまえばどうってことはない。環境に適応できる人間ってすごいよね。


で。

このトレーニングを繰り返していけば、思考できる領域が

1→5→10→20→30・・・

と増加していく。

そうすると、今まで到達できなかったエリアが解禁され、見えない領域の言語化や、斬新なコンテンツが生成可能になる。

これは「自分」というフィールドの上層に、表面的な知識・情報(多くの人が見たり感じたりできる類のもの)を移動させることで、下層のスペースが開放されている感じ。


つまり、思考できるキャパが広がったことにより、他の人が着目できないであろう部分を僕の空いたスペースに取り込めるから、新しい視点を提供できるってわけ。



余裕ができる
その部分に使うエネルギーが減る
より広範囲を見渡せる


これは存在していないわけじゃないけど、隠れているから見えていないだけの話。




確実に存在はしているからね。
僕が作り上げた幻想を喋っているわけちゃうで。笑

けど、日々思考を怠っている人は

「見える部分の処理に思考のキャパを全て奪われ」



極端に視野が狭くなっている。これは上層も下層も埋められていて、本体の空き容量がありません状態。


そうなっていては、違う世界との繋がりや新しい視点なんて見えるはずがない。

だから思考力が必要なのよ。

ずっと同じ景色を他人に見せたところで、

「いやもうそれは分かってるって」と飽きられるのがオチ。

多くの人が知らない抜け道や隠し通路を案内してあげることで、

「この人は他とは違う!」という印象を与えられる。雑誌に載っている観光スポットではなく、秘境や穴場スポットを紹介するのが僕たちの使命。

みんなが見える部分はなるべく少ないメモリで処理し、見えにくい隠れた財宝探しに多くのキャパを使うべき。

僕はひたすらこれをやっているだけ。それだけで価値提供になるんやから。 

そのためには、日々触れない領域のものと戯れて、思考できるキャパを人より増やしていくこと。それができたら自ずと内容も理解できるしね。

あともう一個上げられる理由としては、

「そこに含まれる抽象度以下のものは、自動的に内包できる」

ということ。

「難しいもの・複雑なもの」は大体抽象度が高いから、そこを抑えてしまえば、それよりも具体性があるものはスッと理解できる。というのも、はっきりしている部分が多く、脳の消費エネルギーを削減できるから。

ここで、ちょっとジラ谷の昔話をしよう。

僕は受験生の時、Aという少し難しめの大学を目指していた。その滑り止めとしてBとCの大学も一緒に受けたんやけど、照準はAにしか合わせてなかったんよね。A大学に対応できるように参考書を進めていき、ひたすらA大学の過去問を解きまくる。休憩がてらに、BやCの過去問を解く感じ。


難易度的にも、A>B>Cという順番やったから、

「Aに受かるためのレベルまで深めていけば、他も受かるでしょ」ってノリ。




結果的に僕の理論は合っており、独学でA・B・C全ての大学へ合格できた。(人生で唯一自慢できるポイントかも)

これは、B・C大学の問題がA大学の問題に内包されているから、傾向やパターンは違うけど、しっかり対応できたということ。Aより難しい問題はほぼB・Cからは出なかったので、BとCの問題は割とサクサク解けた。

B・Cの難易度=ほとんどがAの範囲内でおさまる

より上位の部分を抑えておけば、そこに収まるものは少しのエネルギーで対応できる

ことを、この時に学んだかな。

この法則は、今の活動でも有効活用できている。


僕が学んでいる哲学はかなり抽象度が高い学問やから、行動経済学(次はこの講座を作るよ〜)の書籍を読んでいる時に、


「哲学よりは具体的やから、分かりやすいな」

という感覚になって、さっと取り込める気がした。これは僕が勝手に、抽象度の高低でランク付けしてるだけやけど。人によったらこの行動経済学も、抽象的で難しいと感じる人もいるやろう。けど僕からすれば、

哲学>行動経済学

と感じた。

これは最初に難しい哲学に手を出して、僕が扱える抽象度のフィールドを広げたからそうなったんやと思う。

そこに、たまたま行動経済学が内包されたに過ぎない。

一方で数学とか物理学など、さらに抽象度が高いものに手を出せば、僕はまた打ちのめされるはず。それは僕が持つ抽象度のフィールドより上の次元に存在しているから。

けど、1つの分野を学ぶために得たノウハウや思考力を他のフィールドに持ち込めば、多少は通用する部分があるやろう。

これを繰り返していくことで、
抽象度の高い複雑なフィールドへ到達することが可能になる。

それにこれは学習だけじゃなくて、他のありとあらゆる所で応用が効く。
普段の日常会話や、ちょこっとした考え事をする時など。


もちろん自分ができる範囲で抽象度を上げていけばいい。

学習する習慣がないのに、いきなり難しいものからやり始めるのは愚策すぎるからね。



<この章でのまとめ>

難しいものを学ぶ過程で、考える力という大きな副産物を得られる。


抽象度の高いものを学ぶと、それよりも具体的なものはより少ないエネルギーで自分の中へ取り込める。

④ジラ谷が企画を作る時に使う思考法について

最後に、僕が企画を作る時に使う思考法を紹介して、この特典コンテンツを締めくくろう。

結論から言うと、『メタ思考』を僕はよく使う。

メタ思考とは、

【物事(問題)を俯瞰的に(上から見下ろすように)考えていく思考法

のこと。

【1段上のステージから観察する】とか【幽体離脱したようなイメージ】と言われることが多い。真正面からの視点ではなく、上空から。

前回の無料プレゼント企画なんかが、まさにこのメタ思考を活用した最たる例。多くの人は、「無料プレゼント企画」にできそうなものを選んで、企画を打ち出していくはず。

・Twitter運用
・コンテンツ作成
・広告運用について
・仕組みを作る方法
・コンセプトメイク
・Brainアフィリ

などなど。

でも僕的には、

「市場にはもうコンテンツが溢れ返っているから、真新しいものを作るのはむずいなぁ」と感じたわけ。

だからちょっと切り口を変え、

「無料プレゼント企画そのものについて」

という視点でコンテンツを作った。無料プレゼント企画の中に内包されるものじゃなく、あえてもう1つ上のステージから俯瞰し、無料プレゼント企画全体をテーマにした感じ。

無料プレゼントを受け取る人と配る人の間に起こること
無闇にコンテンツを受け取り続けるとどうなるのか
効率良く企画を使いこなすための方法


その中には、

などの内容を盛り込み、手元に置いておけるようなポジションを目指した。これならば、飽和することはそこまでないし、新しい無料プレゼント企画が増えても、普遍的に使ってもらえるでしょ?

そのものが無くならない限りは、使える考え方を採用しているからね。

その結果、稼げるとかの手法は盛り込んでないけども、100人以上に受け取ってもらえている。今でもちょくちょく消費され、このコンテンツをきっかけに商品が購入されたりしてるから、割と良いやり方だったなぁと。

一歩離れて俯瞰したり、一段上の次元から対象物を眺められると、他の人が思い付かないような切り口でコンテンツを作れるようになる

ので、個人的に訓練する価値はあると感じてるかな。

何かを分析したり、構造や流れを捉える時にもこの「メタ思考」は有効。



コツとしては、


「常に冷めた部分を持っておき、中心に入り込み過ぎない」

ことかな。


何かに熱狂し過ぎたりすると、知らない間に吸い込まれてしまうから、視野が狭くなってメタ思考を行うことが難しくなってしまうってわけ。

熱狂し過ぎないようにするには、

そのものの流れや構造、どういった仕掛けがあるのかを掴む必要がある。
つまり、ちゃんと学習してどんなことが目の前で起こっているかを、自分が知ってないといけない。


「知識がないので何も知りません」

「どんなことが起こっているか分かりません」

という状態やったら、そりゃあ面白くて楽しそうなものに巻き込まれますよって話。毎回知らないことが目の前で起きていて、盛り上がりを見せられたら気になるのは当然。毎回一定数の盛り上げ要員によって、主催者が利益を得ているからね。

自分が熱狂の中に人を巻き込めているならいいけど、参加するだけではいつまでも自分の物語は動かない。そうなれば、必然的に成長も止まってしまう。盛り上がってもいいんやけど、いつでも戻ってこれるように一定の距離を保ちつつ、楽しむことが大事かな。

<この章でのまとめ>

メタ思考(上から物事を見下ろすような思考法)を活用すると、他の人が見えてないアイディアを受信できる。


よくあるテーマ
でも、切り口を変えれば斬新なコンテンツが作れる。

終わりに

さて、長旅お疲れ様でした。これで本編と特典を合わせた、

『抽象・具体の旅』は終了となる。

このプランが、あなたの活動に何かしらの影響をもたらしてくれれば、それ以上に嬉しいことはない。

概念的なことから、具体的なトレーニング内容、コンテンツ作成において使える思考法など多くの内容を説明したので、何回も読み返してもらえればと。

<おまけ>

最後に本編の冒頭で話した、『コンテンツの構成やできた経緯』について少し話そうと思う。


テーマはアンケートの結果から、「抽象と具体、思考力」というものに決まっていた。問題はそれらのワードを使い、どんな物語を作っていくか。

色々考えていた時に、仲の良い友達が旅行に行った話を聞いて、

「あーこれをコンセプトに採用するか」

と閃いた。

【具体】、【抽象】、【思考力】という概念をそれぞれ1つの場所に見立て、それらを行ったり来たりする『旅行もしくは旅』のようなコンテンツにしようと。なので本編の構成も、



「抽象的って何?」という漠然とした話
「具体」という抽象概念が引き起こす「具体的な弊害」について
それらの根本にある「思考力」という抽象的な要素の話
その思考力がもたらす、具体的な恩恵や鍛え方など




という形で、具体と抽象を交互に登場させつつ、コンテンツを作成した。

コンテンツのコンセプトが決まったから、サムネも先日課金したばかりの『Canva』(デザインツール)で旅っぽいものを作り、僕をガイドとして配置。


そうすれば、全体的に統一感のあるコンテンツに仕上がって、1つの小さな世界が出来上がる。(次の有料コンテンツは、この世界の作り方をメインにしようと思う。)


こうして僕は毎回企画などを作る時に、何か1つの世界を作ることを意識してる。そこが作り込まれていればいるほど、消費者は没頭してくれるし、それが引き金となって新しい世界を見たいと感じてくれるわけ。

1つのこだわり的なもんかな。クリエイターとしての。

という話でした。ではでは。

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